食べ歩き10/21

今日は、看板を見かけたので『はなまるうどん』さんに
入ってみました。
痺辛麻婆うどんです。

はなまるうどん』痺辛麻婆うどん

なかなか興味深い一品です。

まず第一に、うどんチェーンの出す麻婆としては高品質だと思います。

メニューが「まろやか」と「痺辛」の2種類あるんですが、
たぶん麻婆は同じ物で、痺辛は上に山椒オイルをかけてある違いかと。

なので、山椒オイルの痺れる辛さの向こう側に、
甘い麻婆があって、味の二重の奥行きが出来ています。

麻婆単独としては、醤の旨味とかコクとかはないけど、 
山椒辛さ、挽肉の旨味などの要素もあって、
うどんの一アレンジと考えると、
これはこれで十分な麻婆かな、と。

追い飯も付いていて、最後まで麻婆を堪能できるのもいいですね。

こういう挑戦的メニューは好感がもてます。


はい、麻婆で辛くなった口に
スイーツを投入します。
シアトルズベストコーヒー』さんの
ミニ黒蜜きなこボンです。

シアトルズベストコーヒー』ミニ黒蜜きなこボン

黒蜜ときな粉の香りが本体のシナモンに負けてる……。

う~ん、パワー不足だね。
黒蜜ときな粉を使うならシナモンを抜いても良かったと
思いますね。
匂い以外の味でいうと、黒蜜ときな粉味でした(笑)


さて、今日のメイン目的は
映画館で上映中の作品を見ることでした。
それがこれ、「キリエのうた」です。

kyrie-movie.com


この夏、ずっと行っていた帯広が推していた映画なので
観てみたのでした。

以下、多少なりともネタバレを含みますので
ネタバレが嫌な方は、読み飛ばし推奨です。

撮影場所が帯広なので、帯広市が推しているのだと思ったら
最初のシーンの風景で「あれ?これ大阪じゃね?」と思ったら
どんぴしゃ。めっちゃ藤井寺でした。

いや、あの地面の盛り上がり、木の生え方。
どう考えても城山でしょうが。

そして、やってきた帯広のシーンも
「マジw 十勝バスw」状態でした。

基本的な劇中の舞台が、大阪、帯広、宮城、東京だったので、
多くのシーンの撮影場所がわかりましたよ。
こんなに撮影場所がわかるのは「ミナミの帝王」以来じゃないかな?

で、肝心の映画の内容ですが
役者の演技や演出は嫌いじゃなかったけど、
シーンを細切れにして、時系列をグチャグチャにいてるので、
理解しづらかったですね。

そういう小説とかときどきありますけど
伏線とか、情報の開示順とかを考え抜いた上で
シーンを割ってるものと思うんですよ。
でもこの映画では、そういう理由がさっぱり感じられませんでした。

途中からそういう映画と諦めたけど、
主軸となるストーリーがほとんどないので、
話の展開が非常にわかりづらかったですね。

そして何より一番気になったのが、
主人公のキリエにとって「うた」がどういう存在なのか、
イマイチ伝わってこなかったんです。
「うた」に依存しているようにも見えないし
「うた」に人生賭けているようにも見えないし
「うた」で何かを伝えようとしているようにも見えませんでした。

映画の内容を素直に受け止めると
成り行きで、人気が出たから歌い続けているように見えました。
ストーリーにifはないと思いますが、
路上で歌っても人気が出なかった場合、
キリエは東京からどこかへ逃げていたと感じました。

それで、これが本当に歌以外に声が出せないとかだったら
まだ違ったと思うんですが、結局、声を出してしまいましたから
余計に、見ていて冷めてしまった、というわけです。

そんなストーリーの読みはありましたが
アイナ・ジ・エンドさんの歌はさすがの歌唱力で良かったです。
それが余計に惜しく感じましたね。

あと、地震の扱いがちょっと納得感がなかったですかね。
監督・脚本の方は宮城県出身の方で東日本大震災に関しては
思い入れがあると思ったのですが
地震が作中の舞台装置にされたのが、個人的に嫌でしたね。

う~ん、総合的には、
なかなか難しい題材だったような気がしました。
なんとか、まとめ上げたって感じはしましたが
わざわざ、こんな小難しいことをしなくてもいいのに、
と思った次第です。

そしてこれは言いたい。

それは河内弁じゃない
方言指導、入ってましたっけ?
高槻出身の役者にお任せしちゃったんですかね?
訛りにめっちゃ違和感がありましたよ。

あと、冬の帯広で生足はヤバいって!