食べ歩き08/31

はい。先日カツカレーを頂いた淀屋橋の『明日へのカレー』ですが
カツカレーが2種類あるのに気づきましたので
今回はもう一方の、薄カリッ!カツカレーを頂きます。

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淀屋橋 『明日へのカレー』 薄カリッ!カツカレー

つまるところ、大阪勢の「薄いカツ」VS「厚いカツ」ってやつですね。
この問題は根深い、というか
カツカレーのカツに何を求めるのかという
カツカレーの構成要件問題を孕んでいます。

まずはカツの基本を整理しましょう。

薄いカツのメリット
・サックりとした食感
  カレーのルーがかかってもカリ・サクの食感を維持しやすい。
・火が通りやすい
  完全に火が通るので脂身から余計な脂が溶け出し豚の香りが増す。
  元々豚なので生は避けるべき。
・豚に筋があっても叩いて筋を切れる。
  とにかくカツの豚は叩きまくるのが大阪風ですね。効果はあります。
・原材料費を抑えられる
  薄い肉を使用するのでコストメリットがある。

厚いカツのメリット
・肉の仕上げを柔らかくすることができる
  肉の弾力を楽しむことができる。
・カツだけでボリュームを確保できる
  食べ応え的には、厚い方が満足感が高い。
・貧乏臭くない
  薄いカツは貧乏臭いという理由で否定する一定層がいるんですよね。

といった具合ですかね。
まぁ、簡単に言ってしまえば、
薄いカツはカリ・サク食感が得られるが、肉としての弾力は失われる
ってところでしょうか。

それを踏まえて、カツカレーに乗せるカツが薄ければ、
ルーの水分に負けない食感があり、トンカツ単体としてではなく、
あくまでカレーの具のトッピングとしてのメリットが大きいと思います。

対して厚いカツのカツカレーは、カツカレーというより
カレーの上に乗っているトンカツで
カレーとトンカツが二度美味しい、はあっても、
あくまでトンカツであってカレーのトッピングになりきっていない。
そう感じます。

で、結局なのですが、この薄カリッ!カツカレーは
カツを揚げすぎで、固くなっています。
固すぎます。サクを通り越してガリになって食べづらいです。
味も焦げっぽいし。
この薄トンカツなら、普通のカツカレーの方が美味しかったと
感じました。

わざわざ別メニューにしているので期待しましたが残念なです。