今日は松山駅にある『カレーショップ デリー』の実食です。
立地や店構え、店名に至るまで趣を感じますね。
駅に併設されているカウンター席のみのレトロなカレー屋って
あたりが、ぐっときます。
頂きましたのは、
デリー風セイロンカツカレーです。
提供された瞬間、千日前の『自由軒』さんのマダムの顔が
脳裏を過りましたよ。
いわゆる、混ぜカレーの一種ですね。
正直、なんと表現したらいいのか
私の語彙が足りなさすぎるのです。
60年ぐらいの時間がストップしたようなノスタルジー。
カレーのベースはこのお店のスタンダードなビーフカレー
だと思うのですが、辛さがないんですよね。
これはカレーなのか……。
いや、そもそもの欧風カレーも日本で食べられ始めたときは
そんなにスパイシーじゃなかったと聞きますし
これが正統派の源流なのかも。
メニューにも書いてあった「おじやカレー」という表現は
実に正しいように思います
いや、「カレー風おじや」じゃない?
いやいや、スパイスを全然感じないので「おじや」そのものか。
辛くないのに、玉子も落としてあるあたりが
さらにおじやっぽさが増しています。
乗っているカツの感じは、昔ながらの関西系で、
薄めの肉をカラッと揚げてあります。
たぶん誰も突っ込まないから、あえて言うと
そもそもセイロンカレーとは何なのか……。
スリランカにこの料理は絶対ないよね?